認知症治療病棟
認知症治療病棟は、精神症状および不穏や徘徊などの周辺症状(BPSD)などにより日常生活を送ることが難しくなった認知症の方に対し、医師・看護師・介護スタッフ・作業療法士・精神保健福祉士・栄養士・薬剤師が連携して適切な治療・介護を提供する専門病棟です。認知症の改善と進行抑制の治療とともに、認知症の症状により低下した生活能力を改善するために「生活機能回復訓練」を行います。
認知症治療病棟のリハビリテーション
生活機能回復訓練
生活機能回復訓練は、専属の作業療法士が生活能力の改善を目的に、患者様ひとりひとりの病状や治療目標に基づき治療プログラムを作成し訓練を行います。病棟生活全体を「訓練の場」と考え、さまざまな活動や日常生活動作(排泄や食事、整容など)を治療的に行うことで、その方らしい生活を安心して過ごしていただくための回復を目指します。
集団活動
体操や体を動かすゲーム、創作活動など様々な活動を集団で行っています。同じ活動を行うことは楽しむだけでなく、身体機能維持、精神状態の安定、自然なコミュニケーションの場にもなります。
在宅療養訓練指導室
トイレ・入浴・洗面動作や調理などの個別的訓練を行うことができる「在宅療養訓練指導室」を備えています。家庭環境に近い環境で訓練を行い、自宅退院後に必要となる技術の再確認・再獲得を目指します。また、退院後の生活について、ご家族様へのアドバイスや退院先への訪問指導も行っています。
認知症リハビリテーション
認知症リハビリテーションでは、認知症の行動・心理症状の改善および認知機能の維持、ADL(日常生活動作)の維持・向上を目的としています。その方の症状に応じて週3回(20分以上/回)、個別でのリハビリテーションを行います。
精神科作業療法
精神科作業療法では、対人関係・自信の回復・ストレス対処・問題解決能力といった社会生活機能の回復を目的として行います。病棟や作業療法室にて、さまざまな活動をその方の症状や目的に合わせて実施しています。