作業療法室
リハビリテーション科では、長期療養施設という利点を活かした療養環境のもと、患者様が障害と折り合いをつけながら、ゆっくり時間をかけて“こころ”と“からだ”を元気にするリハビリテーションを提供いたします。患者様それぞれに合わせた質の高いリハビリをおこなうことで、活き活きとした生活を送ることができるようお手伝いします。
精神科作業療法とは
それぞれにとって価値ある「作業」を大事にし、
その方らしい「生活」の営みを援助します。
人は日々、さまざまな「作業」を行い生活しています。「作業」とは、食事・入浴・排泄などの日常生活動作（ADL）だけでなく、趣味活動や遊びなど個人にとって価値や意味のある行動も当てはまります。そんな「作業」が病気やけがによって突然できなくなると、人は不安に感じたり怒りが込みあげたり、精神（こころ）に変化がみられることがあります。また、直面する問題や悩み、その程度は人それぞれ違います。作業療法では、認知・精神・身体の多方面からその方の状態を評価し、ひとりひとりに合わせたリハビリプログラムを作成・実施することで、再びその方らしい生活が営めるように援助します。
精神科リハビリテーションのご紹介
狭山尚寿会病院精神科リハビリは、専門医の指示のもと、作業療法士がその方に合ったリハビリプログラムを立案し実施します。リハビリの内容は、手芸や木工などの趣味活動から、体操・スポーツなどの軽運動、身体リハビリまで幅広く、実施場所も病棟やリハビリ専用の作業療法室、精神科デイケアなど様々で、より楽しみながらリハビリを行えるように計画しています。他にも、行事や畑作業、調理活動などの季節にちなんだ活動も行っています。
趣味活動
「楽しむ」ことは、充実した生活を送るうえで大変重要です。作業療法では、趣味活動や遊びを通じて幸福感や達成感を得ることで、こころの安定を目指します。
体操・スポーツ活動
身体を動かすことは、筋力の維持だけでなく気分転換やコミュニケーションの促進の効果があります。楽しみながら運動ができる様々な工夫をほどこし実施しています。
行事活動
昔から慣れ親しんだ行事を通じ、季節を感じていただきます。他にも、皆様に楽しんでいただけるような様々なイベントを企画しています。
身体リハビリ・ADL支援
加齢に伴い、身体機能の低下が生じていきます。当院では、必要に応じて身体リハビリやADL支援を実施し、その方らしい生活の維持・再獲得を目指します。
作業療法室
開放的な広い空間で、趣味活動やスポーツ活動など様々な「作業」を行うことができます。
畑
中庭にある畑では、農作業を行うことができます。
作業療法室
和室
自宅を想定した身体リハビリなども行います。
キッチン
畑
高齢者が馴れ親しんだ、農作業を通して心身の活動性の向上を目指します。
在宅療養訓練指導室
開放的な広い室内で作業活動や集団スポーツに取り組まれています。
精神科リハビリ以外の支援
リハビリテーション科では、皆様がより良い生活を送ることができように、精神科リハビリだけでなく様々な支援を行っています。
作業療法室
カンファレンスなど情報交換の場を持ち、ご家族様・医師・看護師・栄養士・ＰＳＷ・ケアマネージャーなどと連携しています。患者様の家庭環境や身体状況に合わせ、より良い生活が送れるよう、入院生活や退院後の生活も考えサポートしていきます。
ＡＤＬ支援
生活を送る上で欠かせないのが食事・更衣・排泄・入浴などのＡＤＬ（日常生活動作）です。狭山尚寿会病院リハビリではＡＤＬ支援も行っています。
趣味活動
患者様が充実した生活を送るためには、特に趣味活動・楽しみ・役割の獲得を通して幸福感を得ることが重要となってきます。作業療法士はこの面の支援も行っていきます。
行事
昔から慣れ親しんだ行事を通し、季節感を感じながら楽しみを得ることが充実した生活につながります。
他職種との連携
医師・看護師・介護士・精神保健福祉士など様々な専門職スタッフと連携し、日々の生活がより良いものとなるようサポートいたします。
福祉用具の選定
ひとりひとりに合わせた車椅子、福祉用具（自助具・装具など）の選定を行っています。お気軽にご相談ください。
